コミュニケーションの手段と支援

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脳や末梢神経からの命令を筋肉に伝える運動神経細胞が侵されてしまうALS(筋萎縮性側索硬化症)。
ALS の観点から「コミュニケーションの支援」について、康明会病院 院長の平井 健氏にお話しいただきました。







話すことが障害されても、手が動けば筆談によりコミュニケーションを取ることができます。
しかし「ALS」は進行性の病気で、徐々に手の動きも障害され、筆談もやがて不可能になります。
このように徐々に機能が侵される患者さんに対し、残された機能を活用してコミュニケーションを図るための努力が、連日患者とスタッフの共同作業でなされています。
またコンピュータを利用した機器の進歩もコミュニケーションの改善に貢献しています。
この病気は眼の動きが障害されにくく、視線で一文字一文字を指し示し文章を作る「文字盤」という方法を採られている患者さんもいらっしゃいます。
しかし眼の動きも障害される患者も一部に存在し、コミュニケーションという視点から大きな問題となっております。
この難題にも、医療・介護の現場からさまざまな努力がなされており、その解決が期待されています。(談)

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康明会病院 院長平井 健
[プロフィール]
1998 年信州大学医学部卒、長野県内で研修後、都立神経病院 脳神経内科、東京都神経科学研究所 運動・感覚システム研究分野 研究員、UCLA 神経学 Health Services Research 客員研究員、都立神経病院 地域療養支援室長等を経て現職。