・コミュニケーションの手段と支援
脳や末梢神経からの命令を筋肉に伝える運動神経細胞が侵されてしまうALS(筋萎縮性側索硬化症)。
ALS の観点から「コミュニケーションの支援」について、康明会病院 院長の平井 健氏にお話しいただきました。
・こころかさねについて

『こころかさね』では、コンディションを可視化する「こころもよう」をメインとし、オプションとして額から出る生体信号を使って反応を出すゲームモードもご用意しています。
「こころもよう」のもとの波形

「こころもよう」で可視化しているコンディションは、この波形(生体信号)を解析して可視化しています。
これを見てコンディションを推測することは出来ませんが、確かに額から生体信号が出ていることを実感していただけます。
まずは、この波形がしっかりと出ていることをご確認ください。
アップテンポな曲を聴いている時の「こころもよう」

玉が赤や黄色になる時は、とても集中しているコンディションである傾向があります。
好きな事を考えたり、好きな音楽を聞いている時、何かに興味を持っている時でも、玉は右側に行き赤や黄色の傾向があります。
スローテンポな曲を聴いている時の「こころもよう」

玉が青や緑になる時は、とてもリラックスしたコンディションである傾向があります。
ボケーっと何も考えていなかったり、楽しい事を考えたりした時でも、玉は左側に行き青や緑の傾向があります。
「こころもよう」では、こういった傾向はあるものの、人それぞれ個体差があります。
Aさんは好きな音楽を聞いている時に緑になるけど、Bさんは赤になるといったように、その人自身の特徴を捉え、見る側で解釈をくわえてください。
反応を出すゲーム

『こころかさね』では、額から出る生体信号を使って反応を出すゲームを実施いただけます。
コントロールする為には練習が必要です。
この画面では、強く反応を出すことが出来るとボールが高く浮き上がります。
人それぞれ反応が出るツボが違いますので、このボールを見ながら、「あぁ、こうやると反応が出るんだね!」と実感できるものを探してみてください。
【反応が出やすい作業】
- 好きな物を強く念じる
- 頭の中で1点をじっと見つめる
- 好きなフレーズを頭の中で繰り返す
- 頭の中で歌を歌う
- 100から7を引いていく
この画面では、玉を大きくしたり小さくしたりします。
これらのゲームは、YES/NOを判定するものではありません。
反応があったかなかったかを推測する、いわゆるコミュニケーションを取るための一つの情報として解釈してください。
付属アプリ「Brainwave Visualizer」

集中して樽を爆発させるというゲームです。
集中というものは、いざしようと思ってもなかなか難しいものです。
自分にとっての本当の集中を確認しながら、早く樽を爆発できるように練習しましょう。
■リラックストレーニングゲーム
リラックスすればするほど玉が高く浮遊するというゲームです。
自分にとってのリラックスが、本当にリラックスできているか確かめてみてください。
玉を浮遊させる感覚を身につけられるように練習しましょう。